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2017年11月04日

ストレンジオーダー01「宝さがし」

宝探しと聞くと、封印された遺跡から、沈んだ沈没船からなどなど夢膨らむストーリーを連想しますね。

さて、「宝探し」と言えば「謎解き」がよく出てくるキーワードではないでしょうか?
宝地図に隠された文字は暗号・・・・と黄金パターンですね。


でも、ロードサービスにおいては「謎解き」はいらないんです!

まず謎解きに触れる前に、去る某日の依頼での話ですが、市内にある故障車も搬送して欲しいとの一報が入りました。

依頼条件
①市内某所駐車場内
②乗用車のエンジントラブル
③立会人不在


ここで重要なのは③。立会人不在というのは、文字通り現場にロードサービス会社側の人間と「立ち会う人」が居ないことをいいます。
立ち会う人は、契約者本人だったり、その親族、または代理店です。

車両状況のチェックや出動書類へのサイン・搬送先の確認は,立会人と密にやるので非常に大事な要素なんです。

これが「不在=居ない」というのはいろいろなトラブルのリスクを孕んでいます。

主なトラブルのリスク
①カギと対象となる車の所在
②立ち合い無し故の車両状況の信憑性


①のリスクですが、大体は、会社敷地などの場合事務所の人間が、契約者不在の場合代理店が預かっている事があるので安心です。
さて、代理店もいない、事務所の人間も介入していない場合のカギの所在は・・・・?

ここで依頼の話に戻るのですが

「会社駐車場で会社の車ですが、代理店もいません、事務所にも預けていません、カギは生け垣に隠してあります」


本当に会社の車なんでしょうか・・・・・

会社所有の車なのにカギは生け垣に隠してある・・・・・!?


「車は○○○ですが、駐車場内に何台が止まっている車なんです。ナンバーは代理店の人もわからないって仰っています」


複数台あるのに、まさかのナンバー不明です。

カギの所在が不確定、ナンバー不明という「宝探し」のような依頼条件です。

しかし、これではあまりにもアシスタンス会社と代理店の話の詰めが甘いため、出動するのは情報があまりにも足りません。
それなので・・・

「もう一度、ナンバーの確認とカギは事務所の人が預かる、など話を詰めて頂けますか?」

と伝え再度電話を待つことにしました。

15分後にアシスタンス会社から再度入電がはいり、吉報を期待したところ・・・・。


「代理店の方は”その条件でやってほしい”と仰っていますので、出動をお願いします」


代理店の役割とはなんなんでしょうか。そもそも、なぜカギをそんな場所に隠す必要があるのか混乱するばかりです。



なお、この件はお断りさせて頂きました。必ず本人又は代理人立ち合いの元、お車を預かりする事が必須で、こちらの一存でやっていい仕事ではありません。

相互理解・同意の下でやらないと、どんな仕事でもトラブルが起きたとき責任問題で必ず揉めたり、なにより信用に関わることなので・・・

繰り返しになりますが、ロードサービスの現場においては「謎解き」要素は必要ありません。
しっかりと「在処」と「誰の車」と「状況」を聞いて欲しいのです。我々が一番欲しいのはソレなんです!




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